必ずしも 音質の良さ=聴き取り易さ では無いという話 【聴こえの話、補聴器の話 TVの話】
2019.02.12 Tuesday
こんにちは
Winkアオヤギです。
今日は風が冷たくお店の前の人通りも心なしか少ないです。
折角なので先程の眼鏡の話に続いて聴こえのお話をひとつ。
2011年、家庭用TVにとって大きな出来事がありました。
アナログ停波
日本ではそれまでのTVのアナログ電波を停止して現在の地上波デジタルに完全に切り替わりました。
従来型のTVで放送を受けるには専用のチューナーを使用しなくていけなくなり,多くの家庭がTVを買い換えました。
古いブラウン管TVから液晶デジタルTVに変わり、飛躍的に画質、音質が向上し,ほとんどの人が大満足している中で補聴器販売店には多くのユーザーから「会話は良いけどTVがどうしても聴こえづらくて・・・」という相談が入りました。
私達健聴者のイメージでは「TVの音質の向上=聴こえやすさUP」ですが実はこの感覚は間違いでした。
音質が向上した事で音をより自然に!立体的に!とメーカーが努力すればするほど音は複雑になり機械での判別は難しくなってしまいました。
もちろん音を大きくすればアナログ時代より良い音質ではっきり聴こえるのですがTVを買い換えた事、周りの家族は聴き取れている事から考えはそちらに回らず、家族はその事に気がつくことが出来ず、さらに今まで以上に「自分だけ聴こえない」という状態に陥ってしまいます。
近くで聴くことで周りの音の干渉を少なくしてより良い音のまま補聴器に音を届ける
音量を大きくする事で入力音をUPする
TVの設定を「モノラル」等に変えるなど意図的に音質を落とす
地上波デジタルTVに完全移行した後の補聴器、さらにその補聴器のTV用システムを利用する
こういった工夫でなるべく聴き取りの良い状態に近づける事は可能ですが「TVの音質向上≠聴き取りやすさUP」というのは健聴者にとっては実に不思議な話です。
と、思っていたのですがTVを買い換えて私も実際に「音質向上≠聴き取りUP」を実感しました。
低音を強調できるスピーカー付きのTVなんですが映画の会話シーンがどうも聴き取りづらい・・・
音声設定を見ると「日本語(5.1chサラウンド)」となっている。
まさか・・・
と思い5.1chではない「日本語」に変更したところ、見事に音量設定が5くらい下がりました。
折角良いTVなのに夜だと迫力のある音で見れない(涙)
でも音って本当に難しい!
以上、Winkアオヤギ北浦和店でした。
PS
前回、映画の話を書いたのでバック・トゥー・ザ・フューチャーの監督のロバート・ゼメキスの作品を調べてみたら
「永遠に美しく」
「フォレストガンプ」
「キャストアウェイ」
と名作ぞろいでした。
キャストアウェイと言えば初めて観た時から主人公の自宅の玄関脇のベンチとBTTFのジェニファーをマーティーが寝かせたベンチ(ブランコになってて印象的)がすごく似ていて「同じスタジオで撮ったのかな?」と、すごく記憶に残っていたんですが監督が同じって事はもしかして同じベンチなのかな?と17年越しに記憶が蘇ってしまいました。(最近観ていないので記憶違いの可能性もありますが・・・)
映画ってほんと素晴らしいですね。
さよなら、さよなら、さよなら